顎骨骨髄炎
2017/04/26 医院ブログ
2枚の合わせ貝の構造を持つ下顎骨の中央にある組織を骨髄と言います。
骨髄は血液を作っています。この骨髄が何らかの原因で感染し、炎症を起こした状態を骨髄炎と言います。
(考えられる原因としては・・・)
①虫歯を放置して引き起こされる根尖性歯周炎
②歯槽膿漏に起因する感染
③抜歯後感染
④智歯周囲炎
上顎骨より下顎骨に多く見られ、近年は抗菌剤などの発達により初期の場合は、良好に治癒することが多いのですが、耐性菌の出現により慢性化することがあります。感染により骨吸収や、腐骨を形成し、骨折を起こすことがあります。
通常は痛みもなく経過しますが、急性化すると瘻孔を形成し、局所の腫脹、排膿、口臭、開口障害、微熱、顎の痺れを起こすこともあります。
(治療法)
内科的治療・・・患者様の身体の負担を考えると抗菌剤を投与し、経過を見て、腐骨が自然脱落するのを期待する場合が多いのですが、抗菌剤の長期投与により耐性菌が出ることが多く、外科的治療に移行することもあります。
外科的治療・・・硬化した骨の除去や腐骨、不良肉芽の除去、顎の骨を切除することもあり、再発なども考慮に入れ、長期の経過観察が必要となります。
※当院にはこの様な難しい処置が必要な患者様に毎日の様に、ご来院頂いております。院長をはじめ、スタッフ一同も常に学びを怠らず、日々の臨床にあたっています。
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